ままやの保存食作りへの想い

古来、日本人が、伝え続けてきた食の伝統の一つが保存食だと思います。

今は,季節を問わず、スーパーやコンビニでいつでもどこでも簡単に食べ物が口に入る時代です。

でも本当にその食べ物に、以前のような人間らしさ、母親が子供や家族の為に作る気持ちのようなものが込めてあるのだろうか?

 

私自身がジャンクな時代の最先端で育ってきたので、

子供が生まれる頃に、私のような便利な物に囲まれた育ち方でいいのかと

自問自答することがありました。

 

その答えは、否でした。

 

できたら、私のような大人ではない人を育てた方がいい!

 

だから・・私は、昭和の初めや大正、明治の頃に伝えられていた

保存食を自分で作っていける母親になろうと思いました。

 

そして、時代の最先端である化学技術などは

若い人に追いつかなくても、

梅干しやらっきょの漬け方、味噌の作り方が

当たり前にできる、お婆ちゃんになりたいと思ったのです。

 

その保存食を作る姿を子供に,当たり前のように見せていくことが、

食育になるだろうし、

子供達も本当に美味しい物がわかってもらえるだろう!

便利、簡単では作れない滋味を味わえる人間になっていくのでは!

 

何か楽しそう!保存食って!

自分の感性が保存食を作り,失敗を重ねる度に、

自分の中で眠っていた完成が少しづつ、よみがえってくるような感覚でした。

 

難しい事を考えていても、しんどいだけ!

とりあえず、やってみた!

 

失敗も、いっぱいしている。

 

だけどその失敗の中に大きな答えが入っていた!

 

楽しく、季節を肌で感じ取れる、塩梅(あんばい)や頃合いを感じながらの

保存食作りは楽しいし、スリル満点なのです。

忙しくなっても・・・

生活の一部として、私の中に入ってきた,保存食作りです。